ころすけのお金のお話

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相場考察

今月の相場考察



日本市場

視界が曇りはじめた国内市場

日経平均株価

出典:SBI証券



10月公表された日銀短観。大企業製造業の業況判断DIは前回から悪化しており、市場のコンセンサスを下回りました。大企業の製造業景気の悪化はここ最近連続で続いています。
製造業界は不況になるというわけではないですが、景気回復のペースが鈍化していて、一向に冴えません。

今年7月以降の各地を襲った 豪雨、大型台風、大地震といった自然災害の影響は、実際に 悪影響を受けた企業の業況判断DIを押し下げる結果となり、全体に下方へ向かったのかもしれません。

マーケットには割安と判断された

好調な米国市場と比べて、全体的に割安と見られた日本株。9月の国内株式相場は好調に推移。結果的に、日経平均は2万4000円のラインを超えて急上昇しました。
ですが、外的要因や海外相場に影響を受ける状況は変わっていません。
米中貿易戦争の影響を受けて中国経済の不透明感が高まったことにより、中国向けにビジネスを行う企業の株価は下落しています。

楽観的なスタンスではいられない可能性も

2018年2月に米国から発生したVIXショックでも日本株は売られました。再び同じような事が起きれば、日本株も再び大きく売られるかもしれません。
心構えだけはしておかなければなりませんね。


米国市場

好調なアメリカと軟調な他国、そしてFOMC

EAFE vs S&P500

出典:SBI証券



今月までを振り返っても米国市場は独り勝ちの状態。EAFE(全世界株式米国カナダ除く)とS&P500指数を比較するとわかりやすいです。
労働市場が堅調。雇用統計もコンセンサスは下回ったものの失業率は低く賃金も緩やかに上昇。これらが米国景気を支えています。
景気は上向いているという判断から、先月のFOMCでは0.25%の政策金利引き上げが決定しました。市場の予想通りであったため、特に驚きはなかったようです。 FOMCの景気判断は前回と変わらず、前向きな内容を維持。
年内は12月に1回、2019年は3回、2020年は1回程度の利上げ見通しがアナウンスされました。

長期国債には注目しておきたい

年初の2月に10年国債利回りが急上昇し、それが世界中の株式相場の下落を招きました。今回は米国の30年国債利回りの上昇が引き金となる可能性があります。
米国の政策金利上昇に合わせて、国債の利回りは上昇傾向にありますが、30年国債利回りの上昇は10年国債利回りに比べて少し緩やかです。
これまで米国債の良き買い手であった中国は、現在米国債の保有額を減らしています。ということは米国債の買い手が薄い状態ということ。
その中で金利が上昇すれば、債券利回りが高止まりする可能性があります。


欧州市場

好調に見えるヨーロッパに忍び寄る影達

雇用環境は引き続き堅調です。失業率は低下傾向ですので賃金上昇は高い伸びを維持。
ですが、良いことばかりではありません。ドイツにおける製造業は足踏みを強いられています。ドイツ企業の工場が多いトルコにおいて、対米摩擦が深刻化したことや、最大の貿易国の一つである中国景気の減速を受けたことなどから、 新規受注の低下が響いています。

尽きない不安材料たち

■米中間の貿易摩擦
■トルコやアルゼンチンなど新興国不安
■英国のEU離脱交渉の緊迫化
■イタリアの財政不安

などなど、不安材料が尽きない状況が続いています。ユーロ圏の輸出は停滞していますし、特に中国向けの輸出は超減速しています。中国での需要がより減退すれば、悪影響がさらに拡大する可能性があるかもしれません。


新興国市場

元気が全くない新興国市場

VANGUARD FTSE EMERGING MARKETS ETF【VWO】

出典:SBI証券



依然として相場は下落が続いています。
トルコが金利を大幅に引き上げ、トルコリラの下落が緩やかになるのではと期待が生まれたこと。原油価格が上昇傾向にあったこと。これらのことから新興国相場は一時的に持ち直しますが息の長い復活にはなりそうにありません。
米国の金利上昇やトランプ大統領の保護主義的な政策が続く中で、新興国がそのデメリットをモロに受ける形になっています。


中国

貿易戦争自体はまだ続くと思われるため 新らしい展開がない限りは、不透明な相場が続きそうです。貿易戦争の影響が実経済に反映される頃に、数字として浮き彫りになってくると、市場はさらに売り込まれる可能性があるかもしれません。

インド

経済は好調です。経済成長は高い水準を維持しており インド株式は他の新興国に比べて相場は好調に推移してきました。(ポジショント-ク)
直近はやや下落していますが、経済状態は好調です。それが他の新興国とはやや異なります。
インド経済は相対的に貿易依存度が低いことなどから、米中貿易戦争などによる経済への影響が相対的に限定的と見られているからではないでしょうか。

ブラジル

10月に大統領選が行われ、極右で元軍人のボルソナロ氏と左派のアダジ元市長が決選投票へ進むことになりました。どの候補者が勝っても経済政策が国際マーケッ トから信任されることは簡単ではありません。よって、ブラジルレアルの推移にはかなり注意が必要だと思います。良くも悪くも選挙前後は毎回荒れます。

ロシア

巷で人気の割安放置国家ロシア。利上げの影響に注意するべきです。
ロシア中央銀行は2018年9月に利上げを実施しました。ロシアルーブル安にストップをかけて、インフレの進行を阻止することが目的との見られています。
米国の利上げにより 新興国から資本流出が起きており、新興国通貨が売られる原因となっています。ロシアルーブルも もちろんです。
利上げが続くようであれば景気減速になります。今後の追加利上げは、通貨レートやインフレ率との調整が必要になるかも。ナイーヴな相場になりそうですね。

長期投資に向けて読んでおきたい

相場が不調になってくると、誰もが不安になってしまい、無駄な売買を行ってしまいがちです。
そんな時は、なぜインデックス投資をしているのか。なぜその企業にベットしたのか。今一度 確認をしておきたいところです。インデックス投資ならば国の経済成長を信じる。企業に投資するならばビジネスを信じる。
それぞれの戦略を信じて不安な相場を乗り切りましょう。現金の準備も大事になってきますよね。

下落相場に突入して、割安になった株を買いたい時に参考にしたいブロガーさんの記事です。良い企業を見つけて投資し、投資家として素晴らしい社会貢献をしましょう。




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