ころすけのお金のお話

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【Googleもインド市場に参戦】Googleの新興国戦略


インドでスマートフォンの利用が爆発的に拡大しています。
アルファベット傘下のGoogleは、インターネットの将来に対する見方が変わりつつあると感じています。

インドのモバイル市場

インドではモバイル通信料金の値下げ競争で、無制限の高速ネット接続料金が月額5ドル(約600円)を下回っています。
数億という人々がネットに初めて接続し、低価格スマホを最大限に使い尽くしているのです。

Googleは、インドや他の新興国の新規ユーザーに直接照準を合わせた複数のアプリや機能を導入しました。


Google Map絶好調

インドでネット利用が拡大する中、多くの消費者が使う割安なスマホはネット利用の増大に対処しきれていません。
これを解決するため、Googleは自社のモバイル向けOSと、多くの人気アプリのファイル容量を縮小、これでユーザーはネット接続なしに多くの作業をこなせるようになったのです。

また、インドでは地図サービスのGoogleMapが自動車よりもバイクで使われる可能性が多いと判断して、二輪車向けの最適経路と推定所要時間の掲載も開始しました。
Googleはやる事が早いです。


ブロードバンド大国になる可能性と企業リスク

東南アジア・インド担当者は、現地での発表イベントで『この1年3カ月でインドはブロードバンド国になった』と指摘しています。

インドの通信業界はデータ料金プランの価格競争のまっただ中です。
リライアンス・ジオ・インフォコムが昨年、4Gの無制限データプランを半年間無料で提供して以来、競争が激化しています。
同社は4Gデータプランを引き続き過去最低の料金で提供しており、ライバルは値下げを強いられています。
牛丼界のすき家か松屋みたいなものですね。
このまま牛丼戦争のように、収益に影響するような価格争いにならなければ良いですが。


スマホ市場は絶賛拡大中

調査会社によると、Googleのアプリ配信ストアプレイストアでのアプリダウンロード件数ではインドが昨年、米国を抜き首位に立っています。
Googleのモバイル向けOSアンドロイドスマホユーザーによる、グーグル傘下の動画共有サイトユーチューブ視聴時間は前年同期に比べ2倍以上に増加しています。

Googleは先進国で成長が鈍化しても勢いを維持できるよう急成長する新興国でのユーザー基盤の拡大に注力しています。
ちなみに、Googleは2010年以降は中国市場から事実上撤退しています。
中国は規制が厳しいですし、交渉も難航しました。
今後も、再び参入はしないと思われます。


Googleの戦略

Googleが新たな操作や、機能を導入している背景には、中国を中心とする競合アプリに対抗または打ち勝つ狙いもあるのです。
こうしたアプリの人気は、格安スマホを使い、通信料金を節約したい新興国の消費者の間で人気が高まっているためです。


インド市場向け決済アプリ

Googleは9月に、インド市場向けのデジタル決済アプリ【Tez】をリリースしています。
このアプリは英語とインド国内で使用されている7つの言語に対応し、AndroidとiOSの両方で利用できます。
Tezは、Apple Pay・Android Pay・Samsung Pay等と同じように、ユーザーの銀行口座と紐付けされます。
ユーザーはTezを使って、送金をしたり、支払いを受けたり、買い物の代金を支払ったりできる。
デジタル決済においては、日本がかなり出遅れているので予測通りに普及していません。
新興国の方が進んでいる様子です。
これはおそらく日本人の現金主義な部分が根強く残っているからでしょうか。

EC業界の展望

Googleは、Tezインド専用に作られたアプリあることTezのサイトで明らかにしています。
このことは、人口が多く、ハイテクの中心地として急成長しているインドの重要性が拡大している事実だと思います。
Googleは、インドのEコマース業界が2020年までに1000億ドルの価値を生み出すと予測しています。

インド市場の椅子取り合戦

インドでは2016年にデジタルウォレットやデジタル決済のアプリが普及。
国内の企業が開発した【Paytm】は、2017年3月にユーザー数が2億人を超えています。
サムスンもこの流れに乗ろうと、デジタルウォレットのSamsung Payをインドでリリースしています。
ファッション、インターネット、EC事業と様々な業界がインド市場に狙いを定めて、我先にと乗り込んできています。
今後、まだまだ拡大していくインド市場で勝ち残るのは米国の企業なのでしょうか。
又は、新興国の中から生まれたベンチャー企業なのでしょうか。
インド市場の争いは、まだまだ激化していきそうです。