【絶対に知っておくべき】税金の知識をわかりやすく①〜税金とは〜
国民の三大義務の1つ。納税。
その納税関連で国民が一番気になるのは税金ではないでしょうか。
税金ってそもそも何なんだ。
税金は何のために
そもそも税金の考え方は大きな集団の利益のために払われるもの。そのため、みんなで少しずつ負担しようという考え方からできています。
個の負担軽減のために集団で負担する
日本で生きていても、世界で生きていても、何らかのリスクは、人が生存している限りゼロにはなりません。
火事、地震、津波、台風、強盗、殺人。
これらのリスクに対して個人で対策しようと思うと、家に消火設備を設置して、トップクラスの耐震構造住宅に住み、自ら自然災害の危機を察知して、殺されないように完全武装して行動しなければなりません。
そこで、日本の人々は個の安全を脅かす危険に関しては、集団で対策を取ろうと考えました。
強盗や殺人などの対策には、プロの警備団を。火事などの対策には十分な設備と消防団を。
対策には費用がかかる
色々な対策の結果、費用は必ずかかってきます。
団を作れば、その人達のお給料。
悪い奴を捕まえた時の刑務所。
刑務所を建てる土地代、建設費用、維持費。
作れば作るほど、どんどん費用がかさみます。
これらの費用をみんなで出し合おう。
これが税金の考え方です。
税金の使い道を決める人
税金の使い道を決める人は相当に頭が良くないとダメです。
みんなから集めたお金なので、簡単にアレやコレやと目先の理由で決めてはいくらあっても足りません。
そこで、使い道を決めるプロが必要になってきます。それが政治家です。
政治家は税金を有益に使う知恵を出さなければいけません。
コミュニティの生活品質向上
税金の基本概念は、地域の生活の質を向上させるという事が大前提です。
それは、警備や消防だけに限った話ではありません。
生活向上の為に、みんなが利用できる道路を作る。その道路を補修する。
この地域に○○サービスがあれば便利だから作ろう。
こういった事を、コミュニティ全体で負担するわけです。
コミュニティ全体で物事を決めていくため、個のワガママは通りません。
「他の人が使う道路に俺は金を出したくない」と言うワガママはダメです。コミュニティでの合意で決定し、コミュニティ全体の利益になっている限り、個の意見は通用しないのです。
税金を集めるプロ
使い道を決める人がいれば、集める人もいます。
システムを成立させる為に、お金を払いたくないという人から何とかして税金を徴収しなくてはなりませんし、必要以上に払っている人には返金しなければなりません。
ですが、コミュニティが大きくなればなるほど、税金の管理は一筋縄ではいかなくなってきます。
そこでこれらの事を管理するプロが必要になってきます。その役割を担っているのが税務署です。
政治家を決めることは大事なこと
集めた税金をどう使うのかは政治家が決めるわけですが、税金は住民のための生活品質向上のために出来たシステムです。
そのため、本来ならば使い道は住民だけで決めればいいのです。
しかし、コミュニティの規模が大きな規模になると住民同士で話し合う事が難しくなってきます。
地域の全員が時間を合わせて議論するというのは、おそらく不可能です。
そこで、そのコミュニティから代表者を選んで税金の使い道を決めてもらおうという事になるわけです。それが先程も述べた政治家です。
そのため、政治家を決めるということは住民が納めた税金の使い道を決めるという事と同じことなのです。
税の形が国の形を決定する
政治家は税金を【何に、どうやって、どのくらい必要か】考えます。
そして、この考え方が街や、国の形を決めていくのです。
税金の掛け方一つで、思いもよらぬ事が起こります。
昔、とある国でとにかくお金持ちから税金を取ろうという税制が施行されました。
それは木に税金を掛けるというもので、その国のお金持ちを狙った施策だったのです。
お金持ちは土地をたくさん持っていて、その土地に木をたくさん所有していました。
この税制が取られると、木を持っている民衆が全ての木を切り倒してしまいました。
税金を払いたく無い事からくる行動だったので、民衆の心理からすると当然の行動だったのかもしれません。
ですが、これが原因でこの地区では砂漠化が進んだ大きな理由となり社会的問題にもなりました。
税金はかけ方一つで、自然破壊まで起こしてしまう威力があるのです。
極端な例かもしれせんが、日本でゴミを捨てる事全てに税金をかければ不法廃棄や、消費低下などの問題が起きると考えられ、社会問題になるでしょう。
日本政府の財政難
日本政府の財政問題はなかなか健全な体制が整いません。
国民は、政府の政策に対してそんな財源どこにあるんだと疑問が出ますし、無駄遣いしてるんじゃないかなどと色んな事が気になります。
それにしっかりとした、対応が出来ない政府も政府ですが、それを選んだ国民にも責任があります。
公共サービスを今より充実させようと思えば、もっともっと税金を上げなければなりませんし、税金が少なすぎても色々な政策やサービスが手薄になります。
最適なバランスを求めて数十年。
最適なバランスはどこにあるのか。それは私たち自分自身が決めていくしかないのです。
日本は大で小を守るという思想が基本ベースです。
しかし、その大なる部分の財源が乏しいのが現実です。
大に縛られて身動きが取れなくなる未来より、小でいても自由を得れる方が良いと私は考えます。
これからの時代、税金は増える事はあっても減る事は無いはずです。
そのため、確実に資産形成は必要ですし資産を持っていて困る事は基本的に無いはずです。
非課税制度などがある、今の世の中。
少額でもいいので、投資等を始める事をおすすめします。
株式投資記事 年金も税金と基本的な考え方は同じです