【インドが成長する理由】新興国は政治の安定性が肝
新興国というと、どんなイメージでしょうか。
貧富の差が激しい。
衛星環境が悪い。
戦争、内紛が絶えない。
クーデターやデモが頻繁に起こる。
などなど、様々な事が考えられると思います。
さて、インドについてのイメージはどんなイメージでしょうか。
日本人には、まだまだ古いイメージが定着したままです。
なぜ、インドについて注目するのか。
その理由を説明すれば、少しはイメージが変わりますかね。
政治が安定していることによる恩恵
インドは新興国の中でも、抜群の政治安定性を誇ります。
ですが、そもそもなぜ政治の安定が成長に繋がるのでしょうか。
1つに、国民が安心して経済活動に打ち込めるという事が言えると思います。
これは外国企業にとって非常に重要な事で、進出先の国の政治が安定しているかどうかが重要な判断材料になるからです。
政治が不安定で治安が悪い国になど、どの企業も進出したくはないです。
政治体制が頻繁に変わる国で、ビジネスを展開するなどリスクが高過ぎるからです。
逆に、受け入れる国は政治さえ安定させておけば外資の導入を利用して、自国の成長を実現できるということになり、WIN-WINの関係になれるのです。
インドの政治安定性
インドは数ある新興国の中でも、政治が非常に安定しており国際的にも高い評価を受けています。
これは、日本がモデルになっているとも言われています。
インドの政治安定性の秘訣は、日本と同じく民主主義が徹底していることにあります。
インドは1947年、イギリスから独立する際に議会制民主主義の制度を受け継ぎました。
必ず選挙を行い、その結果に基づいて政権が交代するのです。
他国に目を向けてみると、インドネシアやフィリピン、タイなどのアジアの多くの国ではクーデターによる政権交代が珍しくありません。
インドでは過去に歴史的なクーデターは発生した事がなく、政権交代はあるにしろ体制自体は抜群の安定性を誇ります。
超巨大な人口を抱え、宗教・言語などが異なる多民族で構成される国家で民主的な選挙が行われているのは、世界的に見ても非常に珍しいケースです。
インドの選挙事情
現在、選挙における有権者は約7億人を超えます。
この有権者数は民主主義国家としては世界最大級です。
そして、この莫大な投票データをまとめなければいけないため、選挙のシステムは日本より進んでいます。
全投票所で押しボタン式の電子投票・開票システムが導入され、開票作業は24時間以内に終了します。
人が1つ1つ開票する日本はかなり遅れてますね。
これは、インドがハイテク産業を強みに持つ国の象徴とも言えます。
インドでは、日本よりも遥かに便利なシステムが多いのです。
特に政治に関わる行政において、技術進歩は日本が追いつけないレベルで進行しています。
まだまだ国としては未熟ですが、様々な分野に目を向けると日本に引けを取らない、むしろ進んである技術などが目につきます。
私たちが知らない間に、インドは着実にハイテク技術大国への道を歩んでいるのです。
政治を安定させ、ハイテク技術をふんだんに取り入れるインド。
これらは、国家全体が進化する大いなる要素だと思います。
インドはスマートシティ構想を着実に進めていますよ
世界の企業はインドにどんどん進出しています