ころすけのお金のお話

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新興国投資戦略 〜インドの魅力・現状と期待〜

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私は新興国分野の投資において、インドを特に重要視しています。それはインドが世界屈指の大国になるのではないかという可能性を秘めているからです。そんなインドの魅力をご紹介。

インドのイメージ

まずインドに対するイメージはどんなイメージを持っているでしょうか。

 私の場合、カレーばかり食べて、蒸し暑くて、ヨガして、寺院などがたくさんあって、何となく日本より汚いかも。といったイメージを持っていました。

特に調べた訳でもなく、漠然と抱いていたイメージです。これは、メディアや断片的な情報により作り出されたものです。

よって、人それぞれイメージは違うと思います。

では実際にインドに行ってみましょう。

首都デリー

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さて、インドの首都デリーにやってきました。

ここデリーはまだイメージとして想像出来る場所です。

周りには観光客も多く、寺院などの宗教的建造物も多数あります。

場所を移してタージマハルも見ておきましょう。f:id:sgnm0827:20171021144430j:image凄く神秘的です。アジアの神秘。世界に多くの宗教がありますがほとんどがインドで生まれている宗教です。調べれば調べるほど怪しい魅力を放ちます。

 ハイテク都市

さて、BRICsの中でもインドはIT産業が盛んです。米国ハイテク企業のIBM、マイクロソフト、アップル、グーグル。これらの企業は従業員の1〜2割がインド人です。さらにマイクロソフトはCEOがインド人です。

世界のハイテク企業では多くのインド人の方が活躍しているのです。恐らく日本人より比率は多いのではないでしょうか。

そして、インドのシリコンバレーと呼ばれているバンガロール。ここにはインドのIT産業が成長した理由が詰まっている気がします。

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この街並みを見てどうでしょう。インドが持つ新興国のイメージと一致したでしょうか。

私は想像以上に都市化が進んでいるなといった印象でした。 

 欧米の一部の方々が、日本に侍や忍者が未だにいるのをイメージしているように、私たちも知らない国に対して、イメージだけで多くの事を考えているような気がします。百聞は一見にしかずではありませんが、見た目から来るイメージは全てを一変させます。

10年後、20年後を考えるとさらに発展していくことを期待してしまうのは私だけでしょうか。

 

インドの文化と生活

インドの方々の文化は、日本人の私たちとは違います。基本的な考え方や環境、生きている中で得られる情報、私たちの当たり前とインドでの当たり前は違うのです。

 

宗教観

日本人とインド人にとって最も決定的に違うことはなんでしょうか。

それは宗教です。お金と同じぐらい大切なものと考えられているのです。日本人でこの感覚を持つ方は少数だと思います。

昨今の急速な経済成長の中でもインド人は宗教への情熱を絶やしません。

インドの方は稼いだお金でガネーシャ像を買ったり、寺院などに寄進したりしています。宗教はインド人の心の支柱なわけです。

 インドではヒンドゥー教が8割、残りの2割を多数が占めます。無宗教という日本の概念はほぼ通用しません。

私にはわからない事なのですが、宗教に対する信仰心とビジネス成功率というのは比例しているそうです。

やり抜く力や戦い抜く力は日本人より遥かに高いと言えるのではないでしょうか。

 

物価は年々上昇中 

基本的に全ての物の値段が毎年少しずつ上昇しています。

一番上がっている所で、10年前の3倍以上値上がりしています。
宿の値段なども10年前から考えると倍くらいになっています。

しかし、列車などの公共交通にかかる値段は10年前から横ばいのままです。こういったものは国の政策として取られているようです。

 

貧富格差は世界最大級

インドのイメージは物価が安く、汚い国と思われています。

しかし、インドは世界で3番目に億万長者がいる国でもあります。1位はアメリカ、2位は中国、ちなみに日本は去年のフォーブスが発表したランキングで15位です。

インドは日本人よりお金持ちがたくさん居ます。しかし、それ以上に昔からの超低所得生活をしている人たちも数多く居ます。超金持ちから超貧乏人まで幅広い人々がいるのがインドの姿です。
ここで言いたい事は、インド人に年々お金持ちが増えているという事実です。中央都市に住んでいる人達に裕福な人達が増えているのは紛れもない事実なわけです。

これはインドという国に年々お金が流入してきているという決定的な事実であり、稼ぐ力を持っているということです。人材しかり、ビジネスしかり、もはや日本を抜き去るカウントダウンは始まっているのではないでしょうか。

 

発展の期待と現状

大きな期待はあるものの、まだまだ新興国特有の懸念材料が多々あります。

 時間が解決してくれるものもありますが、さらに発展していくには、懸念材料となるものを解決していかない事にはどうにもなりません。

 

低水準のインフラ

インドは成長の基盤となるインフラ水準がとても低いです。

特に電力の供給能力は経済成長に全く追いついていません。日常的に停電は起こりますし、インドの経済成長の目玉、IT産業にとって必要不可欠な通信設備の普及が遅れている事が問題です。

 衛生管理

インドの衛生管理は極めて悪いです。生水飲んだら絶対お腹壊します。水を飲むためには購入が常識です。

インドでは、ほとんどが上水道と下水道が併走して作られています。さらに、そのどちらもが破損しており、下水が水道水に混入し、感染症にかかる事例が報告されています。

感染症の宝庫などとされていて、日本の外務省はインド渡航者に対して、衛生面での注意と渡航前の予防接種等を推奨しています。

環境汚染

2015年からの調査で大気汚染が原因で早死にする人が最も多かったのはインドで250万人にのぼります。中国は180万人という結果ですので、単純に中国よりも大気汚染は深刻ということです。

現在の大気汚染は世界一なのです。 

60分以上運動するとメリットよりも害の方が大きいと言われている為、人体に及ぼす影響は計り知れません。これ以外にも、汚染問題については山積みです。

ですが、インドは大気汚染に効果的な対策をほとんど行っていません。

やっと今年から、火力発電を停止させたり工事を停止させる日を政府が設け始めました。

ですが、この急な国策は国民の生活にとって非常に不便なものであり不満が募っているようです。

 

過去の日本も同じ

過去に日本でも同じような事がありました。

高度経済成長と呼ばれた1955年から約10年間、

日本は今とは比べ物にならないほどの、飛躍的な経済成長をします。

産業構造が高度化して第2次産業と呼ばれる製造業、建設業、電気・ガス産業と、第3次産業と呼ばれる小売業・サービス業が大きく発展した事が大きな要因です。

当時の日本も現在のインド同様、産業の成長スピードと環境保全に対する対策は全く比例していませんでした。

高度経済成長の裏には、経済格差と環境汚染が常にセットでついてきます。

日本はこの時代に公害という言葉が生まれました。経済発展と環境破壊は表裏一体で存在するのです。

 

インドが誇る三大IT企業

新興国特有の課題と、経済成長の中での問題。解決しなければならない事が多いのは事実です。

しかし、産業もそれだけ進化を遂げているというのも事実です。ここでインドのIT産業の代表格を確認しておきます。

TATA CONSUTANCY SERVICES

 TATAと言えば聞いた事があるのではないでしょうか。インドではTATAの名前を聞かない日は一切ないと言われているほどです。

ムンバイに本社があり、インドの一大財閥TATAグループのIT部門を統括しています。

世界46カ国の拠点と30万人を超える社員を持ち、コンサルティングを基盤としたITサービスでIBMなどと同等の規模を持ち圧倒的な成長率を誇る最大手のIT企業なのです。

 

Infosys

1981年に創業したこの企業。

現在は本社をバンガロールに置き、IT産業発展の象徴的存在の企業に成長しました。

2015年度の売上は約9500億円にのぼり、インド経済の要です。

インド初のNASDAQ上場を果たした事も話題になりました。

TATAグループの次に、インドIT産業の巨頭として、インドでの存在感を放っています。

 

Wipro

 創業当時は家庭用製品の製造・販売を行っていました。

1980年代からIT産業に進出。

世界中に約15万人の従業員を抱え、売上高は約7500億円と圧倒的な数字です。

大規模な海外委託などを行うことにより、現在の規模まで発展してきた革新的な企業です。

アメリカNY証券取引所にも上場している数少ない企業です。

 

インド投資の魅力

さて、以上の事を踏まえてどうでしょうか。

インドがこのままの勢いで、中国を抜き去り、先進国である日本やヨーロッパの脅威となる国に成長するでしょうか。

または、新興国というカテゴリーに属して経済成長が滞るでしょうか。

そんな事は誰にもわかりません。

しかし、過去の日本が爆発的に飛躍した高度経済成長という大きな翼を持った時期があったように、インドにも同じ事が起きているはずです。

そして、その可能性の大きさに投資する魅力を感じる訳です。

著名投資家のウォーレンバフェットさんでさえ、インドに魅力を感じているとのこと。

未来への可能性に賭けて、自らの資産を少しだけインドへの投資に当ててみるのも、資産形成において良いスパイスになるかもしれません。

 

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