【サブプライムローンとは】リーマン・ショックと呼ばれた大暴落を復習
世界的金融危機をもたらしたサブプライムローンってよく聞きます。何となくは知っていましたが実際どういうことなのかわかっていませんでした。無知識な自分への再学習です。
2008年 記録的全世界金融危機
2008年9月、米国投資会社リーマン・ブラザーズが経営破綻しました。米国市場だけでなく世界の市場が混乱に陥り、株価が急落しました。
この全世界金融危機をリーマン・ショックと呼びます。
この事の発端となった一つの要因がサブプライム住宅ローンです。
サブプライムローンとは
そもそもサブプライムローンとはなんなのか。
返済能力に疑問があり、信用力が低い所得者に対して、高い金利でお金を貸し出すローンのことです。低所得者に対して高い金利で貸し出すのは矛盾しているようですが、これは貸したお金を返せなくなる人が現れて損をしても、高い金利に耐えてお金を返済する人がいれば、トータルで損失をカバーできると考えられたからです。
サブプライム住宅ローン
サブプライム住宅ローンとは、住宅を購入・建設するためのサブプライムローンのことです。
2006年当時アメリカは住宅バブルでした。
もしサブプライムローンで借りた人が返済できなくなれば、金融機関は住宅と土地を差し押さえ、転売することにより資金を回収できたため、気楽に資金を貸していました。
そのため、貸し倒れを気にせず低所得者にどんどん貸し出し、低所得者は無尽蔵に借り入れる事が出来るという異常な事態が起きたわけです。
サブプライムローンによる債権の発行
低所得者にお金を貸すのは非常にリスクが高いわけです。
そこで低所得者向けのサブプライム住宅ローン債権を細分化してまた別の人に売り払うことを思いつきます。いわゆる証券化です。
例えばですが、ローン会社AがBさんに金利10%で3,000万円を貸します。A社はBさんから合計3,300万円を返してもらう権利がありますが、返済してもらえるか不安です。
なので、この返済してもらう権利を債権として投資銀行Cに販売します。
投資銀行Cはこの債権を、他の債権も合わせたパッケージにしてD、E、Fと多数の銀行や生命保険会社に小分けにして販売します。
多分こんな感じ、、んー余計わかりづらいな。なんだこの絵は。。
こうなれば、A社、C社はBさんから返済されてもされなくても、リスクゼロです。
D、E、Fは、単独でBさんにお金を貸すよりもリスク分散され小さくなります。
こうしてサブプライム住宅ローンが完成。世の中に爆発的に広がっていきました。
住宅バブルの終わり
住宅バブルがはじけます。
当たり前ですが、サブプライム住宅ローンを返済できない人が山盛りいるわけです。
よって、多くのサブプライム住宅ローンが一気に不良債権化していきました。
さらに住宅の価格も下がり続けるわけですから、担保を取り上げても全く回収ができません。
こうなると、サブプライム住宅ローン入りのパッケージ商品を買った人は自分のパッケージ商品はどれくらいのサブプライムローン債権が含まれているのだろうかと不安なるのです。
しかし、パッケージ商品にするまでに多くの人が介在したため実態が分からない。
さらに細分化された債権が多く含まれているので、一体自分がどれくらい損しそうなのか検討もつかないわけです。
このことが原因で不安が不安を呼ぶ展開となり、サブプライム住宅ローンが含まれているパッケージ商品は叩き売られました。
金融機関の損失は膨大です。お金の流れが止まってしまうことになったわけです。
これがサブプライム住宅ローン問題というわけですね。
冷静に見れば恐ろしい事をしているのに誰一人気にすることなく踊り続けた結果ということですね。
なるべく要約したのですが、わかりにくかったような。。映画化もされているので、そちらをチェックしてみてもいいかもしれませんね。
金融業界のあれこれ、リーマンショックやサブプライムローンの話などがとてもわかりやすく描かれていますよ。
興味のある方や金融知識が少し身についてきた方なら楽しめる作品だと思います。