ころすけのお金のお話

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【新興国投資戦略】リーマンショックにより分裂したBRICs

かつて新興国ブームを巻き起こしたBRICsは、2003年に誕生しました。
当時、新興国の成長は著しく、特にパワフルだったこの4国を総称としてこの名で呼んだのです。

現在、この4国は《中国・インド》と《ブラジル・ロシア》の2グループに分けて考えられています。

それは一体どういうことなのか。 今回はそれぞれを簡単に説明していきます。


リーマンショックにより分裂したBRICs

2000年から約7年間続いた好景気は、米国のサブプライムローン問題により起こった リーマンショックにより、急転直下の如く急激に悪化し始めました。

それまで爆益の彼方へ一直線だったスーパージェットのBRICsも、その影響を受け世界不況の波に飲まれて空中分解してしまいました。

この時、この空中分解によって明るみになった事がありました。
それは金融危機によって受けたダメージの深さが、BRICsを構成していた4国で違ったことです。

《中国・インド》は世界不況の影響を深く受けずに済み、《ブラジル・ロシア》のグループは深刻な問題となったのです。
この事により、明らかな違いが両グループに出始め、それぞれ違う道を辿り始めます。


ブラジル・ロシアは資源輸出国

世界不況は、資源輸出国のブラジル・ロシアに非常に大きな影響を及ぼしました。

特にロシアは、原油と天然ガスの輸出が国の原動力となっていたため、世界需要が落ち込み 資源価格が下落し、ロシア経済が負のスパイラルに巻き込まれたのです。

ロシアは資源関連以外の産業が育っていなかかったため、とてつもなく大きな経済的ダメージを受けたのです。

現在もその尾を引き、割安なまま放置されているのは言うまでもありません。
原油高にも鈍い反応しか見せず、世界が見放した国と言っても過言ではありません。


中国・インドは内需が凄い

この2国に関してはブラジル・ロシアと違い、国内の内需が経済成長を支えてきたという事が言えます。

内需が牽引して経済成長する国というのは、海外経済の影響は受けにくい環境にあります。

たとえ世界不況に陥っても、ある程度 自国の経済を回すパワーがあるからです。
そのパワーは成長を生み、さらなる成長へのブーストとなります。
世界がどうなろうが、その国だけは成長出来る環境を整えていた結果です。

特に中国・インドではそれまでの高成長により、国内に富裕層や中産階級と呼ばれる人たちが増えてきて消費マーケットが持続的拡大期に入っていました。

さらに、両国は電力・鉄道・港湾・空港といったインフラ整備を積極的に進めていた結果 消費と投資がかなり成長していたのです。

これらが前グループと比べた場合に、世界不況の影響が比較的大きなダメージにならずに済んだ理由と言えます。

そして、中国・インドの金融機関はサブプライムローンなどのリスクの高い金融商品に投資をしていなかったため、先進国のように金融システムが壊滅的な状態に陥るリスクを回避できたのも、経済回復の好材料となったのです。

BRICsの今後

ブラジルとロシアは、商品価格への依存から、経済発展がややペースダウンする可能性があると見られています。

ですが、中国とインドの両国はBRICsの中で最も好調な動きをみせると私は考えています。

インドの成長率は2030年まで、大体6~8%になる見込みで、これはインドには膨大な人口という基盤があることから導き出された結果です。

インドが構造的な競争力と生産力の問題を改善できたなら、今後10年間の経済成長率は約10%に達する可能性もあると見込まれています。

注視されるのは、中国の経済成長率が今後10年間は5~6%を維持するとみられることです。

これはつまり、2027年になると中国は米国に追いつき追い越して、世界一のエコノミーになるということなのです。

そんな事ありえないと思っていますが、ありえない事が起きるのが経済の面白いところ。

まだまだBRICsからは目が離せません。


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