ころすけのお金のお話

ほぼ雑記ですが、たまにお金のことを書いてます

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相場考察

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今月の相場考察

日本市場

日経平均株価

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実質GDP

9月8日に公表された2017年4-6月期の実質GDPは前期比+0.6%となり、前期比+1.0%から下方修正されました。

企業収益は堅調

下方修正の原因は設備投資の減少です。企業収益は好調を維持していますが、設備投資の回復は緩やかな状態にとどまっています。

賃金は伸び悩み

民間消費を中心とした国内需要主導の成長が続いています。しかし賃金は伸びておらず、さらなる民間消費の拡大は期待しづらい状況です。

米朝問題

北朝鮮問題によって左右される相場が続く見通しが続いており、既に日本の株式市場は軟調な地合いが続いています。戦争の可能性が高まれば、日本株式はさらに売られる展開が予想されます。

戦争リスク

米国、北朝鮮ともに犠牲が大きい武力衝突は避けたいとの思惑があるようです。1994年にクリントン政権が北朝鮮への空爆を検討した際、北朝鮮の反撃で米韓の死者が100万人に達する可能性があり、また戦費が1,000億ドルを超えるとの試算を受け、空爆を踏みとどまった経緯があります。

トランプ政権への疑念

1994年のように米国が折れることを北朝鮮は期待しているようですが、歴代のアメリカ大統領と異なりトランプ大統領が非常に強気であるため、米朝どちらが先に折れるかというチキンレースの様相となっています。

 

米国市場

コモディティ 金 価格

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ハリケーンの影響

巨大ハリケーンの後は相場が一時的に下落する可能性あります。全米第4位の都市ヒューストンを直撃した巨大ハリケーン『ハービー』による被害総額は、2005年の『カ トリーナ』を上回る規模になるとの予測もあります。

相場影響

過去のデータから、巨大ハリケーンによる経済損失等が影響し、ハリケーン発生後は一時的に相場が下がる傾向があります。今回の『ハービー』そして『イルマ』も相場を押し下げる可能性があると考えます。

資産逃避の兆し

北朝鮮問題は解決の糸口が見えていません。国連安全保障理事会の制裁などにも屈せず、北朝鮮の行動は過激化しています。万が一の戦争リスクに備え、株式以外への資産の逃避が静かに始まっています。

ゴールド相場

現在、金などの価格が上昇している状況です。株式への投資額を大きく増やすことは得策ではないと考えられます。

政治リスク

政治・財政リスクとして、債務上限引き上げ問題については12月まで延期になりました。現在米国の債務残高はほぼ上限に達していますが、ハリケーン『ハービー』への対応のため12月15日までは暫定的に債務上限が引き上げられることになりました。ひとまず債務不履行は免れた形になります。しかし12月に同じ問題に取り組まねばならないため、本質的には解決していません。

FRBバランスシート縮小

FRBが金融引締にどう取り組むのかが注目されています。9月19、20日に金融政策を決める会合が予定されています。リスク要因がある中、これまで公表されてきた通り金融引締が行われるのか要注目です。

 

欧州市場

ドルユーロ

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欧州好調

ユーロ圏の景気は底堅く推移しています。ドイツ、スペインが好調に推移した他、出遅れていたフランス、イタリアの景況感も改善してきています。

資金流入増加傾向

米国、日本の相場が軟調で先行きにも明るさが見られないため、相対的に資金の流入先となっていくと想定されています。

量的緩和時期は不透明

欧州景気の回復に伴い、ECBは現在の量的緩和を縮小させる方針です。但し、テーパリングの内容や実施タイミングは不明のまままです。

年内実施濃厚

金融政策の変更は相場への影響が大きいため、 ECBはテーパリングの内容やタイミングに神経質になっています。今月7日に開催されたECB理事会では『政策金利の現状維持』、『12月まで量的緩和の維持』の姿勢を貫く見通しです。

ドラギ総裁の発言

テーパリングについては今秋に判断を下すとした上で、記者会見でドラギ総裁は『10月に多くが決定される』と発言し、次回会合10月26日の発表を示唆しました。

テーパリングが意識され、金利上昇の期待からユーロが買われる展開が続いています。

 

新興国市場

ボベスパ指数

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先進国の恩恵

先進国の景気が堅調で、先進国の輸入が増加。これが新興国の輸出を支える形になっています。

インド 中国

インド、中国の実質GDP成長率は、事前の市場予想を大幅に下回りました。

設備投資が伸びず、四半期連続で成長率が減速しています。

中国住宅バブル

中国は住宅バブルを抑制するために金融引締を行っていること、過剰生産設備を抱えた製造業が投資抑制を続ける見通しであることから、景気は減速する方向にあります。

ブラジル

ブラジル経済は改善の兆しです。スタグフレーションに苦しんでいたブラジルは、ようやくインフレ率が低下してきました。

ブラジル金融当局は積極的に利下げを進め、景気を刺激しようとしているようです。メイレレス財務相は、経済成長予測を引き上げることも可能と発言しました。

私の保有しているブラジルインデックスファンドも絶好調となっております。

 

以上、今月の相場考察です。

データ引用SBI証券|株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA