【インドが成長する理由】住宅需要拡大 -家を全ての人へ-
住宅需要拡大
インドにおいて、中産階級は住宅需要の拡大に貢献しています。
もともとインドでは、多くの世帯が密集する都市部を中心に住宅が圧倒的に不足していたのです。
家を買いたくても建設が追いつかず、望んでいるのに手に入らないという状況なのです。
人口ボーナスのビッグウェーブ
人口の増加により、急増している住宅難民。
これは住宅整備が需要に追いつかず整備が遅れたことが原因です。
モディ政権以前は財政事情が厳しく、公営住宅などの建設が進まなかったからです。
現在のインド政府は国内のこの問題を重大と捉え力を入れているため、年々解決方向に向かっています。
マンションや商業施設の建設ラッシュ
民間の建設企業や外資系企業なども参入し、マンションなどの住宅建設が元気です。
インド政府は不足している住宅や商業施設などを多く建設したいため、建設・不動産分野に100%の外資支出を認めた経緯があります。
このため、当時はアメリカのGEやシンガポールの不動産企業アセンダスといった大企業が、IT特化地区バンガロールの不動産市場に参入しました。
ちなみに、GEは不動産部門を2015年に売却しているため現在関わりはありません。
インドの経済発展により、国民の平均収入が上がってきたこと。
住宅ローン制度の法整備が進み、金融機関からの借り入れによって住宅を購入できる世帯が増えてきたこと。
これらが住宅建設増加の原動力になっています。
激安不動産プロジェクト
2008年に起きた世界的な金融危機、リーマンショックはインドの富裕層を直撃しました。
そのため富裕層や上位中産階級の住宅需要が落ち込む結果に。
ですが、まだまだ低位中産階級の住宅需要は根強く残っています。
このクラスの住宅市場は慢性的に不足している状態が続いています。
低価格不動産ブーム
インドにおいて知らない人はいない財閥グループ。
マヒンドラ。
その中でも不動産会社のマヒンドラ・ライフスペーシズは低位中産階級をターゲットとした低価格住宅の整備を真っ先に始めました。
驚くことに、この会社が提供する住宅価格は日本円にして450〜900万円です。
これよりさらに凄いのは、こちらも財閥グループのタタが手掛ける超低価格アパート建設プロジェクトです。
タタが提供しようとしているの価格は、なんと75万円程度。
アパートの広さは約26〜43平方メートル。
75万円で、まさに夢のようなアパートです。
住宅を持つことによる経済の活性化
当たり前のことですが、住宅を購入するということはそれに伴い家具なども購入しなければなりません。
さらに新居を構えるというマインドから、自動車を買ったり、より良い生活を求めて便利なモノを購入する傾向にあります。
住宅に関連した高額な耐久消費財の消費を増大させる効果があるのです。
インド国内においての個人消費増大の背景には、住宅への投資が増えてきたことが少なからず影響しているのです。
消費力は原動力です
人口ボーナスは経済においての加速装置となります
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