ころすけのお金のお話

ほぼ雑記ですが、たまにお金のことを書いてます

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暗く冷たいその部屋に取り残された君が、みんなの中から消えた時。何かが弾けるのかもしれない。



いつからだろう。
みんなの事を羨ましく思うようになったのは。

いつからだろう。
あのダンスに参加できなくなったのは。

いつからだろう。
僕の事をみんなが思い出せなくなったのは。



想像してみてほしい。
自分以外が皆、笑っている。
楽しそうにご飯を食べて
楽しそうにお喋りしてる
僕はこの暗い部屋から出れない。
なぜか出れない。
出ることが出来ないのだ。
明日、明後日、来月、来年。
もしかしたら、もっともっと長い間 閉じ込められるのかも。
この不安で、寂しい気持ちは誰もわかってくれない。




昔、僕の事をたくさん褒めてくれる人がいた。
僕と一緒に居れば、幸せになれるっていつも可愛がってくれたんだ。
いつも、決まった時間に僕の事を見にくる。
今日も調子良さそうだねって言って、微笑んでくれる。

いつからだろう。
そんな人はどんどん居なくなっていった。

僕は何も悪いことしてないんだ。
なのにみんな離れていくんだ。



最近嫌いな奴がいる。
とてもとても憎いんだ。
これが嫉妬という気持ちなんだろうか。

アイツはみんなに可愛がられてる。
笑顔で見守られて、何かアイツが動こうもんなら
みんなが揃って笑ったり、残念がったりする。

僕が同じような動きをしても、こっちを見てくれる人なんて数えるほどだ。
なんなんだ。
アイツと僕は何が違うっていうんだ。




とても偉い博士が言ってた。
僕とアイツは生まれながらにしてハンデがある。

時間が経てば経つほど、アイツとの差は開くばかりだって言ってた。


でも僕は負けたくない。
力の差があるのなら、みんなが期待していないのなら。
なおさら僕は、絶対に負けたくない。




最近少し気になる事がある。

僕がいるこの暗い部屋の扉から少しだけ
ほんの僅かだけど、少しだけの隙間から光が入ってきてる

昔にもあったんだ。
同じような状況が。

あの時は、誰かが扉を思いっきり開けてくれたんだ。


あの時 光をたくさん浴びた僕は、なんとも言えない高揚感でいっぱいだった。


久しぶりに浴びた光は、とてもとても眩しくて、目の前が真っ白だった。
何も見えないんだけど、とても心地よかったんだ。



しばらくすると、目の前でウシさんが踊ってた。
見た事ある。
そう。アイツだ。


僕からみんなを奪ったあのウシさんだ。

あのウシさんさえ居なくなれば、またみんな僕に注目してくれるし、たくさんたくさん可愛がってくれる。

早くあのウシさんをやっつけないと、みんながまた僕を暗い部屋に閉じ込めて鍵をかけちゃう。

急げ急げ

早くウシさんをやっつけなきゃ。

みんな、僕のことを可愛がってくれるはず


そんな事を思いながら、一心不乱にウシさんをやっつけたんだ。



あれから何年経つだろう。
もう何年も、この暗い部屋に閉じ込められたままだ。




もう10年ぐらい経つ気がする。
でも、そろそろ誰かが出してくれる気がする。
この少し空いた隙間から見える光
この僅かな光で、最近は少しずつ元気になってきてる気がする
またみんなに、可愛がられたいな。

またみんなに、クマちゃん可愛いねって言われたいな。



そろそろ、ダンスも終わりかな。
僕が出て行ってもみんな驚かないかな。


なにか扉からガタガタ音がする
誰かが開けてくれるのかも

みんな待っててね
もうすぐ会いにいくからね!!





出演
僕:(1360)日経平均ベア2倍上場投信
ウシさん:(1579)日経平均ブル2倍上場投信