ころすけのお金のお話

ほぼ雑記ですが、たまにお金のことを書いてます

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【円高をわかりやすく②】円高だと何が起こるのか

円高になると、日本中で何が起きるのか。
それを知っておくだけで、円高時に取れる行動が変わってきます。
短期的な事であれ、必ず生活に影響を受けます。

輸出業への影響

まず輸出業にとってマイナスが出ます。
同じ製品を売ったとしても、実質的な利益が減ってしまうからです。
輸出産業を事業の中心としている企業の経営がおかしくなれば、様々な取引先や下請け企業にも悪い影響が出ます。
そして、最終的にどうなるかというと、その関連企業に勤めている方々の給料が減るのです。


アジア諸国への輸出は年々増加

最近は、中国や東南アジアへの輸出が増えています。
例えばですが、アジアに向けて輸出している企業は、現在ほとんどが儲かっていると思われます。

しかし、一気に円高に振れば業績悪化は避ける事が出来ません。
輸出産業絡みの企業は、ダイレクトに影響を受けるのです。
こういった事が起こると、急にボーナス額が下がったり、翌年のペースアップが無くなったりと、業界全体が沈む要因となります。


輸入品などは安く買えるけれど

輸出する事に関しては悪い材料になりますが、個人消費者からすれば、輸入品などの海外のモノは安く買えます。
しかし、これはデフレを一段と呼び込む要因なのです。

例えば、石油などは取引が米ドルで行われます。
そのため世界的に原油価格が高騰しても、円高の場合の日本では、それほど値上がりしないのです。

また輸入商品が安くなるので、スーパーなどでは【円高還元セール】などが行われたりします。
目先の事だけを見れば、消費者は円高恩恵を受ける事が多いのかもしれません。


長期的に続くと困る

目先の事だけを見れば、買い物等でお得に買えたりする訳ですから、そんなに悪くないと考える方も多いです。

ですが、問題は景気です。
日本全体の景気は悪化していくので、給料自体が減ります。
そのため、長い目で見ると消費者はドンドン苦しくなります。

さらに、円高では金利が低くなってしまうので現金を預金していても金利がつきません。
ですが、世の中はデフレですので実質金利は高いという状況。
ということは、どうすれば一番良いのか。

現金で持つ事が一番ベターだということになります。
そのため、日本はますますデフレが進むという結果になります。
デフレ時は、現金の価値が上がっていくわけですから使わないに越した事はありません。

こうして、世の中のお金の流れが停滞します。
日本が長期的に、デフレが続いた要因でもあります。
こんな時に、株式投資などを行えばインフレ時にはとても大きく資産を増やせる可能性があるのですが、なかなか日本人には浸透しませんね。

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