ころすけのお金のお話

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地政学的リスク

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本日 日本時間3日午後0時29分ごろ、大きい揺れが観測され6回目の核実験を実施した可能性が指摘されました。北朝鮮の国営テレビは同午後3時半水爆実験を成功させたと発表しました。

最近の北朝鮮情勢はかなり不安な行動が続いています。今一度、脅威についての本日の報道内容の再確認です。

地政学的リスクの意味

ある特定の地域が抱える政治的・軍事的な緊張の高まりにより、地理的な位置関係上 その特定地域の経済、もしくは世界経済全体の先行きを不透明にするリスクのこと。
地政学的リスクが高まることにより、地域紛争やテロへの懸念等が予測され、原油価格など商品市況の高騰、為替通貨の乱高下を招き、企業の投資活動や個人の消費者心理に悪影響を与える可能性がある。

個人の消費心理にまで影響を感じている方はまだ少ないのではないでしょうか。原油高騰などによりガソリンが高くなったり、特定の商品価格が高騰することは十分考えられるため想定をしておいた方が良いかもしれません。現在、個人投資家などは露骨に影響を受けていることだと思います。リスクを減らして資産を守る動きをした方が良さそうです。

 

今回の報道内容

朝鮮中央テレビは重大報道として「大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載のため水爆実験に完全成功した」と発表。「前例のないほど強力な爆弾」による実験で、核物質などの外部流出はなかったと説明した。また最高指導者の金正恩・朝鮮労働党委員長が核実験の命令書に署名しているように見える映像を放送しました。
韓国政府などは咸鏡北道吉州郡で大きな揺れを観測。同郡には豊渓里核実験場があります。韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が核実験を実施したと「推定される」と発表しました。

 

調査内容の詳細

アメリカの地質調査所によると、揺れの規模はマグニチュード6.3で。震源の深さは0キロ。「爆発の可能性がある」と説明しました。地質調査所は当初はM5.6で震源の深さは10キロと速報していましたが間もなく修正。もし確認されれば北朝鮮による過去最大規模の核実験となるとのこと。
中国地震局は「爆発の疑い」と説明。さらに最初の揺れの直後に、M4.6の揺れも観測したと発表しました。

 

日本政府の発表

日本の河野太郎外相は午後2時すぎに分析の結果、北朝鮮が核実験を行ったと日本政府として断定したと明らかにしました。国家安全保障会議を出席後に記者団に話したとのこと。安倍首相はこれに先駆けて「もし北朝鮮が核実験を強行したとすれば断じて容認できず、強く抗議をしなければならない」と官邸で記者団に話しました。
日本の気象庁は、通常の地震の波形とは異なる揺れを1回、観測したと発表。深さは0キロ、揺れの規模は推定M6.1とのこと。

 

北朝鮮の報道内容

北朝鮮国営・朝鮮中央通信(KCNA)は、新型水素爆弾の開発に成功し金委員長が「核兵器化への作業を指導した」と、爆弾のような物体と写る金氏の写真と共に伝えました。KCNAは、水爆は弾道ミサイルに搭載可能と伝えましたが、内容の真偽は未確認とのこと。
KCNAは「より高度な核兵器の開発に最近成功した」と伝え金委員長が「新しいICBM(大陸間弾道ミサイル)に搭載される水爆を観察した」と説明。爆弾については「高い高度でも爆発させられる非常に大きな破壊力の多機能熱核兵器」と書いている。
各国の核兵器専門家たちは、北朝鮮の核兵器能力は前進しているもののミサイル搭載が可能なほど核弾頭の小型化に成功したかどうかは不明という見解。水爆開発に成功したという北朝鮮の主張についても疑問視されています。

 

水爆のリスク

今回非常に大きく取り上げられている水爆

聞き慣れた単語ではありますが具体的な兵器としての内容は理解できているでしょうか。

原爆と水爆は似ているようで違います。水爆は被害の可能性が計り知れません。

原爆とは比べものにならない被害を被る可能性があるのです。

 

原爆と水爆

原爆と水爆の違いを整理します。私は科学者ではないので簡単な構造説明しかできないので申し訳ない限りです。

原子量爆弾に主に使われている物質はウランです。このウランを濃縮してウラン235という物質を作ります。このウラン235は核分裂性物質の中でも核分裂しやすい物質なのです。

ウラン235を瞬間的に結合せると、およそ100万分の1秒ですべての原子核を分裂させることができます。1秒の100万分の1、もはや速すぎてわかりません。。そしてこのとき、非常に大きい熱と光、さらに放射線のエネルギーを出します。これが、原子爆弾です。

ここからが少し難しくなるのですが、重水素と呼ばれる水素よりも重たい物質で原爆を包んで爆発させると、その原爆の爆発熱によって重水素が核反応を連鎖的に起こし、さらに大きい爆弾となります。これが、水素爆弾(水爆)です。

 

水爆の力は無限大

原爆はある程度以上大きくすると、宇宙線などの中性子によって自然に爆発してしまうので、その大きさには限界があります。

これを制限質量と言い、それは約1~10kgぐらいだろうと考えられています。これだけの質量で壊滅的な破壊力を持つ原爆。ボーリングの球以下の重さの物質が長崎広島をあのような状態にした訳です。

ところが、水爆にはこの制限質量がありません。いくらでも大きいものをつくることができるのです。

確認できる限りの文献を探してみると歴史上最大の威力の水爆は旧ソヴィエト連邦が保有していたRDS-220「ツァーリ・ボンバ」と呼ばれるもので、広島型原爆の約3,300倍。第二次世界大戦で使用された全爆薬の10倍の核出力を誇ります。この爆弾は長さ8m・直径2m・重さ27トンと巨大な物で。

1961年10月30日にノヴァヤゼムリャ島の上空約4,000mで炸裂しました。爆発による衝撃波が地球を三周しても観測されたという伝説が残っています。もはや規模がアニメです。

 

まとめ

現在の地政学的リスクにおいて解決する術は日本にはありません。いくら介入したくても、日本が吠えようとも、誰にも影響を与える事が出来ないのが、日本の現世界情勢においての立ち位置です。キーとなるのはアメリカです。アメリカの行動が全てなのです。国々が抱える問題は多く、各国が抱いている思いは様々な方向に向かっています。アメリカ、中国、韓国、日本、さらにはロシアが関係してくる北朝鮮問題。世界大暴落と予言された2017年が現実化してしまう可能性が、ジワジワと忍び寄ってきているのかもしれません。