【インドの産業】特殊な成長をするインド産業
インド経済を支える主要産業はITです。
ですが ITが非常に注目を集めているため、その他の産業にはあまり目が向けられていない事実があります。
他の産業が育たずに、ITが育ったのには訳があったのです。
インドの産業が進化していく過程には、ある特殊なパターンがあり、産業全体に共通している特徴があることを知っていましたか?
ユニークな特徴を持つインド産業
先進国の経済発展のパターンというのは、必ず最初に農業が発展します。
その後に、製造業。そしてサービス産業と発展していくのが常識です。
現在の新興国勢も、大半が発展段階を辿っています。
しかし、インドの場合はこのパターン当てはまりません。
先進国が辿った経験則が通用せず、違った道を進んだのです。
製造業が遅れたインド
農業が発展した後、製造業を飛び越えて いきなり情報技術(IT)などの、サービス産業が発展しました。
それには 製造業が遅れた理由に、大きくわけて3つの要因があったからです。
①インフラ整備の遅れ
広大過ぎる規模の土地がデメリットとなり、インフラの整備が遅れてしまい、製造業の発展を阻む要因となりました。
製造業が発展するには、そのベースとしてインフラ整備が行われていなければ成り立たないため、それは足枷となってしまったのです。
②貧困=内需が拡大しなかった
かつては貧困層が非常に多かったため、国内でモノを消費する内需が伸びなかったため経済が拡大しませんでした。
昔から富裕層はいましたが、それだけの力では国全体の経済への影響はさほどなかったということです。
この頃、海外市場を開拓して輸出に力を入れることが出来たならまだ良かったのですが、インドの製造業は国際的な競争力が非常に弱く、輸出に活路を見出せなかったのです。
③職人嫌いなインド人
これはどうしようもありません。
インド人という人種は、本質的にどうも職人としてのモノづくりや建築等をかまり好まない性質のようです。
日本人の真逆ですね。
これにはカースト制度が大きく関わってきます。
古来、上位のカーストは"モノづくり"をしてきませんでした。
"モノづくり"というのは下位カーストに属しており、上位カーストから蔑まれてきました。
カースト制度の影響は思いもよらぬ所まで波及しているのです。
ちなみに、タージマハルという素晴らしい建築物がありますが、あれを造ったのはペルシャ人です。
ペルシャ人が設計、建築しています。
インド人が手がけたモノではないんですよ。
やっぱりインド人ってテキトーだなと思ったりもしますが、人種や地域にはそこに合ったモノが存在し、残り続けます。
適材適所。インド人は数学脳ですから、日本人の私たちより合理的に生きているのかもしれませんよ。
モノづくりなどのハードは弱いですが、ソフトは強みがあるのです
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